中古スマホはやめとけと言われる理由|買って困る端末と避け方

中古スマホは、利用制限の有無と前の持ち主のロックを買う前に確かめられる買い方なら、危険を小さくできます。画面を見られない個人間の取引や、確認項目が書かれていない出品は、見送るのが無難です。

やめとけと言われる理由は、赤ロム、前の持ち主のアカウントのロック、バッテリーの劣化の3つです。どれも確かめる方法があります。

中古スマホはやめとけと言われる理由と、判断に使う3つの材料

やめとけと言われるのは、中古スマホには「買ってから使えないと分かる」落とし穴があるからです。通信できない、前の持ち主のアカウントでロックされている、電池がすぐ切れる、といったものです。新品と違い、1台ずつ状態が違います。

判断に使う材料は3つあります。どこで確かめるかを表にまとめました。確認画面の経路とサポート期間は、2026年10月30日にApple・Google・Samsungの公式ページとiOS 27のiPhoneユーザガイドで確認した内容です。

材料確かめる場所確かめる時期
通信できるか(赤ロム・SIMロック)通信会社の確認ページにIMEI(15桁)を入力する。電話アプリで「*#06#」などと入力すると表示される購入前
前の持ち主のロック電源を入れて初期設定を進め、前の持ち主のアカウント情報を求められないか見る受け取り前
バッテリーと修理履歴出品の記載を見る。iPhoneは手元で「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態」と「設定」>「一般」>「情報」を見る購入前は出品の記載、購入後は端末の画面

総務省は、このほかにメーカー保証期間の残り、SIMカードのサイズと種類、他社で売られた端末の対応周波数帯も確認項目に挙げています。

中古スマホをやめとけと言われる危険性①赤ロム(ネットワーク利用制限)

赤ロムは、盗難などで不正に入手された端末に利用制限がかかり、SIMカードを入れても通話やデータ通信ができない状態のことです。総務省のページがこの呼び方で説明しています。

ソフトバンクは、オークションや中古市場で買った端末でも、不正に取得されたものなら制限の対象になることがあると案内しています。制限がかかった端末は、利用制限を解除してもらえません。

確かめ方は2つあります。1つ目は、買う前にIMEIを通信会社の確認ページに入力することです。auの「ネットワーク利用制限携帯電話機照会」や、楽天モバイルの「ネットワーク利用制限携帯電話機の確認」があります。判定が「△」や「×」なら、制限の対象になる原因に当たっている可能性があります。

2つ目は、買った後に赤ロム化したときの保証や返金があるかを、販売店の規定で見ることです。総務省のページは、RMJ(リユースモバイル・ジャパン)が、赤ロムを購入した場合に例外なく保証をつけることを推奨していると紹介しています。

SIMロックも通信できなくなる原因で、2020年1月に国民生活センターが、SIMロック付きの中古スマホを通販で買った事例を公表しています。

中古スマホをやめとけと言われる危険性②アクティベーションロック・前の持ち主のアカウント

前の持ち主のアカウントが端末に残っていると、初期設定を終えられず、端末を使えないことがあります。解除できるのは、前の持ち主か、完全消去を依頼できる販売店だけです。

受け取る前に画面を確かめられない個人間の取引や通販ほど、この問題に当たりやすくなります。Appleの確認手順が、受け取る前にその場で確かめる前提だからです。

iPhoneは受け取る前に4つの順で確かめる

Appleは、中古のiPhoneを購入・受け取る前の確認手順を案内しています。Apple Account(旧Apple ID)が前の持ち主のものか、画面の出方で分かります。

  • 電源を入れて、ロックを解除する。
  • パスコードロック画面やホーム画面が出たら、消去されていない状態。販売店に完全消去を依頼し、終わるまで所有権を引き継がない。
  • 初期設定を始める。
  • 以前の持ち主のApple Account情報の入力を求められたら、まだ前の持ち主のアカウントに紐付いている状態。販売店の店員にパスワードを入力してもらう。

電源を入れて「iPhoneは所有者にロックされています」と出る場合も、アクティベーションロックが有効な状態です。前の持ち主がその場にいないときは、できるだけ早く連絡を取り、ブラウザでアカウントからデバイスを削除してもらいます。削除されるまで、所有権は引き継がないでください。

「探す」を設定すると、アクティベーションロックは自動で有効になります。Apple Accountのパスワードなしでは、誰も消去や再アクティベートができません。この仕組みの詳しい扱いは、iPhoneの「探す」をオフにできない原因と対処法の記事で読めます。

Androidは初期化後にGoogleアカウントを求められる

Androidでは、Googleアカウントを追加して画面ロックを設定すると、他人に無断で使われないための保護が有効になります。保護を外すには、Googleアカウントを削除します。

初期化後、端末に同期済みのGoogleアカウントのいずれかでログインできないと、初期設定を完了できず、端末を使えなくなります。つまり、初期化後に前の持ち主のGoogleアカウントを求められる保護です。一部の手順はAndroid 8.1以降のみが対象です。

中古スマホをやめとけと言われる危険性③バッテリーの劣化

バッテリーは使うほど劣化し、1回の充電で使える時間が短くなります。中古は前の持ち主が使った分の劣化を含むので、買う前に状態を見ておく必要があります。見る場所は機種によって違います。

iPhoneは最大容量と「著しく劣化」の表示を見る

バッテリーの状態の画面(「設定」>「バッテリー」から開きます)では、最大容量とピークパフォーマンス性能を確認できます。最大容量は、新品時と比べたバッテリー容量の基準です。化学的な経年劣化が進むと下がり、1回の充電で使える時間が短くなることがあります。

Appleの設計値では、iPhone 14モデル以前は、理想的な条件下でフル充電サイクル500回後に本来の容量の80%を維持する設計です。iPhone 15モデルは1,000回です。80%は交換のしきい値ではなく、設計上の到達目安です。正確な容量は、使い方と充電方法で異なります。

中古を選ぶときは、出品の最大容量の数字と、この表示があるかを見ます。

交換が勧められる状態になると、「お使いのバッテリーは著しく劣化しています。」と表示されます。

バッテリーを交換した端末かどうかは、「設定」>「一般」>「情報」の「部品と修理の履歴」で分かります。iOS 15.2以降で、修理履歴がある場合だけ、この欄が表示されます。表示は「純正部品」「不明」「未確認」「中古」の4種類です。「不明」は非純正部品への交換などを、「中古」は部品が過去に別のiPhoneで使われていたことを示します。

欄が出ない場合は、Appleが把握する範囲では修理履歴がありません。ただし、iOS 15.2未満や、iPhone 11の一部・XR・XS・SE(第2・第3世代)のように対象の範囲が狭い機種では、見えない部品があります。

Pixelは「バッテリー ヘルス」で状態を見る

Pixel 8a以降は、「設定」>「バッテリー」>「バッテリー ヘルス」で、ステータス(正常・低下・利用不可)が表示されます。「低下」は、容量が新品時の80%未満の状態です。Googleは、この場合は交換を検討するよう案内しています。推定値は「バッテリー ヘルス」>「バッテリー容量」で見られます。

Googleの設計値は、80%を維持する充電サイクル数がPixel 3〜Pixel 8 Pro・Pixel Foldで約800回、Pixel 8a以降で約1,000回です。Pixel 6a・7・8などの一部の機種では、ステータスが表示されません。

Galaxyは出品ページの記載を頼りにする

Galaxyのバッテリー状態を端末で確認する経路は、Samsung公式の案内を確認できませんでした。買う前は、出品ページの記載を見るのが頼りになります。

中古スマホはやめとけ、が当てはまる買い方

危険性は、端末そのものより、確かめられないまま買う買い方で大きくなります。次の条件が重なる買い方は、やめとけが当てはまります。

IMEIが分からず、利用制限の判定を調べられない。受け取る前に電源を入れて、ロック画面や初期設定を確かめられない。バッテリーの状態やSIMロックの有無が書かれていない。買った後に赤ロム化したときの返金や保証の規定が見つからない。トラブルのときに、相手と直接やり取りするしかない。

分からない項目が多いなら、見送るのが無難です。

メルカリで中古スマホを買うときの危険

国民生活センターは2026年3月に、フリマサービスのトラブルへの注意を呼びかけました。取り上げられた事例はブランドバッグの偽物で、スマホの事例ではありません。ただ、フリマ全般の注意として、トラブルのときは当事者間(個人間)で解決を求められることが多いと説明しています。

メルカリなどのフリマアプリでスマホを買う場合も、構造は同じです。赤ロムやアクティベーションロックが後から分かっても、返金や対応を出品者との話し合いで決めることになりがちです。受け取る前に電源を入れて確かめることも、難しくなります。

国民生活センターは、購入前に規約を読み、疑問は出品者に質問し、運営事業者の問い合わせ方法を確認するよう助言しています。解決しないときは運営に補償制度の利用を確認し、それでも進まなければ消費者ホットライン188です。

中古スマホでも「やめとけ」に当たらない買い方

確認項目が揃っている買い方なら、やめとけの理由は買う前に確かめられます。販売店や出品を選ぶときは、次の4つを見ます。

見る項目確かめる理由
掲載前に利用制限を確認しているか赤ロムは解除してもらえないため
赤ロム化したときの返金・保証の規定があるか買った後に判明することがあるため
バッテリー容量、SIMロック、アクティベーションロックが商品ページに書かれているか買う前に状態を比べる材料になるため
返品の条件と連絡の期限が決まっているか届いた後の対応が決まっているため

一例として、PRICE BASEオークションは出品者が運営のみで、掲載前にネットワーク利用制限を確認し、利用制限が確認された端末は出品対象から除いています。商品ページには、容量・バッテリー容量、SIMロック、アクティベーションロック、利用制限の項目があり、「備考」に不具合や注意点が書かれます。

購入後に赤ロム化した場合は、端末を返送し、運営の確認後に返金します(交換はしません)。返品は、商品説明と実物に重大な相違がある場合に限り、到着後7日以内に取引メッセージで連絡します。

PRICE BASEオークションの規約には、中古品は1台ごとに状態が違い、新品と同じ状態を前提にしないことが書かれています。赤ロム化など、取引後に判明する事情があることも書いています。

機種を絞って探すなら、iPhone、Galaxy、Pixelの各相場ページで、いまの価格の動きと出品の状況を見られます。

中古iPhoneで後悔しやすいポイント

公式ページに書かれた仕組みから整理すると、中古iPhoneで後悔につながりやすいのは、バッテリー、修理履歴、OSの対応の3点です。バッテリーと修理履歴の見方は、前の節のとおりです。「部品と修理の履歴」に「不明」や「中古」の部品が出ていないかも、購入後に自分で確かめられます。

OSの対応は、使いたい期間に関わります。iOS 27は、iPhone 11以降とiPhone SE(第2世代)以降が対象です。iOS 26からiOS 27で、対象から外れた機種はありません。iPhone XR・XS・XS MaxはiOS 18までの機種で、iOS 26の対象ではありません。

Appleは、iOSのサポートをいつ終えるかを公表していません。iPhone 11がいつ対象から外れるかは分からないので、期限を前提にした判断はできません。手元の版は「設定」>「一般」>「情報」で、アップデートは「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」で確認できます。

PixelとGalaxyで先に見るアップデート期間

Pixelのアップデート期間は、米国のGoogleストアでの販売開始日から数えます。Pixel 6・7系とPixel Foldは5年間、Pixel 8以降は7年間です。Pixel 5a (5G)以前は、提供が終わっています。

Galaxyは、S24・S25・S26シリーズや一部の折りたたみモデルが、7世代のOSアップデートと7年間のセキュリティアップデートです。それ以外のフラッグシップは、原則として発売年を起点に、4世代のOSアップデートと5年間のセキュリティアップデートです。

国・地域・モデルで異なる場合があり、キャリアモデルはSIMフリーモデルより遅れることがあります。機種ごとの期限は、Samsungの各製品ページで確かめてください。

中古スマホを買うか迷ったときの順番

迷ったときは、次の順に3つ確かめます。「いいえ」が出たところで止めます。

順番確かめること「いいえ」のとき
1IMEIで利用制限の判定を調べられ、「△」や「×」ではないか見送る
2前の持ち主のロックの有無を、受け取る前に確かめられるか、商品ページで確認できるか見送る
3バッテリーの状態とSIMロックが分かり、赤ロム化したときの返金や返品の条件が決まっているかほかの出品や販売店を探す

3つとも「はい」なら、その買い方は検討してよいものです。1つでも「いいえ」なら、見送ります。やめとけと言われる理由の多くは、確かめられない買い方から生まれるためです。

中古スマホの購入後にやること

届いたら、これまでの節で挙げた経路で、次の点を確かめます。

  • 電源を入れて初期設定を進め、以前の持ち主のアカウント情報を求められないか見る
  • iPhoneはバッテリーの状態の画面で、最大容量と「著しく劣化」の表示が出ていないかを見る
  • iPhoneは「設定」>「一般」>「情報」で、「部品と修理の履歴」を見る
  • Pixel 8a以降は「設定」>「バッテリー」>「バッテリー ヘルス」で、ステータスを見る
  • 販売店の返品や連絡の期限を確かめる

返品や連絡の期限は販売店ごとに決まっています。違和感があれば、早めに連絡してください。

買い替えで、これまで使っていた端末が手元に残る場合は、売り先ごとの違いを、iPhoneを売るならどこがいいかの記事で比べられます。

手放す端末があるときは、買取サービスのPRICE BASEという選択肢もあります。

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