ネットワーク利用制限の確認方法|○・△・×・ーの判定の意味と赤ロムの見分け方
ネットワーク利用制限とは、不正に入手された端末や代金が支払われていない端末などの通話・通信を、携帯会社が制限する仕組みです。制限がかかると、中古で買った人はSIMカードを入れても通信できません。売る人は、この判定によって端末の扱いが変わることがあります。
ネットワーク利用制限とは?確認が必要になる場面
ネットワーク利用制限は、不正に取得された携帯電話や、代金の支払いが済んでいない携帯電話の利用を制限する取り組みです。ドコモは、不正に入手された端末が「振り込め詐欺」などの犯罪に使われることを防ぐための取り組みだと説明しています。
制限の対象になる端末は、各社の公式ページで、おおむね次のように挙げられています。
- 販売店での盗難や詐欺などで、不正に入手された端末
- 本人確認書類の偽造や、申込書の虚偽申告などの不正な契約で入手された端末
- 代金(分割支払金を含む)の支払いがなされていない、またはその恐れが高い端末
- 補償サービスや交換サービスの対象になった旧端末
確認が必要になるのは、主に中古で端末を買うときと、手放す前です。auの公式ページは、中古や譲渡された端末は契約や取得方法にかかわらず制限されている可能性があるため、自分で事前に確認するよう案内しています。ソフトバンクと楽天モバイルも、オークションや中古市場で買った端末は対象になる場合があると注意しています。
ネットワーク利用制限の確認方法【IMEIで調べる】
確認サイトでは、端末ごとの識別番号であるIMEI(製造番号)を入力して調べます。IMEIは15桁の番号で、ソフトバンクは「35」で始まる番号と案内しています。流れは次の3つです。
IMEIの調べ方(設定画面・*#06#)
AppleとGoogleの公式ヘルプ(2026年10月30日に確認、Appleのページの画面例はiOS 26)には、次の場所が載っています。
- iPhone:「設定」>「一般」>「情報」を開き、下へスクロールするとIMEI/MEIDが表示されます。番号を長押しするとコピーできます
- Pixel:「設定」>「デバイス情報」>「IMEI」
- どちらも、購入時の箱やSIMトレイにも記載があります
電話アプリの番号入力画面で「*#06#」を入力する方法もあります。Appleのヘルプには載っていませんが、ドコモの入力画面とソフトバンクの説明ページに載っています。ドコモは、一部の機種では表示されないとも書いています。
iPhone 14以降のモデルにはIMEI/MEIDの刻印がないため、設定画面などで確認します。eSIMとSIMカードの両方を使えるPixelのように、IMEIが2つある機種もあります。Galaxyなどほかの機種は操作が違うので、各メーカーの案内や本体の箱で確認してください。
- 調べたい端末のIMEIを控える
- 携帯会社の確認サイトを開く(会社ごとの違いは後の節で扱います)
- IMEIを入力して、表示された判定を読む
ネットワーク利用制限の確認結果の見方(○・△・×・ー)
次の表は、2024年に楽天モバイルが総務省の会議に出した資料の一覧をもとにしています。ドコモの資料にも○・△・×の区分があり、△は割賦残債の支払い中とされています。現在の運用が同じかは資料だけでは分からないため、実際の表示は各社の確認サイトで見てください。ドコモ・au・ソフトバンクの○とーの意味は、確認したページに載っていませんでした。
| 表示 | 意味 | その端末でできること |
|---|---|---|
| ○ | ネットワークを問題なく利用できる | 通話・通信ができる |
| △ | 今は問題なく使えるが、今後制限の対象になる可能性がある(分割支払金の支払い中など) | 今のところ通話・通信ができる |
| × | 利用制限がかかっていて利用できない | SIMカードを入れても通話・通信ができない |
| ー | IMEIが確認できない | 判定が出ていないため、制限の有無は分からない |
取り違えやすいのは△です。ドコモのFAQは、△を制限の対象ではなく、通話・通信は問題なく使える状態と説明しています。主な例は、ドコモの分割払いで買い、支払い期間中の端末です。
ドコモは、新しく購入した端末も、不正契約などを調べる一定期間は△になると2016年のお知らせで説明しています。△は「制限中」ではなく、「今は使えるが今後の状況しだい」という表示です。
「ー」と表示されるとき
ーは、判定が出なかった状態です。楽天モバイルの資料では、IMEIが確認できない場合とされています。入力ミスのほか、ドコモとauは、修理で本体が交換されてIMEIが変わると、反映に時間がかかる、またはそれまで確認できないことがあると案内しています。
イオシスの買取ページには、本体交換品や契約直後で情報が未反映の場合もーになる例が載っています(店の説明です)。ーは「問題なし」でも「制限あり」でもないので、IMEIを打ち直して再度調べ、変わらなければ買う店や売り先に確認してください。
ネットワーク利用制限▲(△)の端末は使える?
各社の確認サイトの表示は△です。中古販売店の商品名などでは「▲」と書かれることもあり、イオシスは商品名の頭に「ネットワーク利用制限▲」と付けて販売しています。
いま使えるかどうかで言えば、使えます。ドコモのFAQは通話・通信は問題なく使えると説明しています。楽天モバイルは、分割支払金の支払い中も利用できるが表示は△で、支払い完了が反映されて問題がなければ順次○になると案内しています。
気をつけたいのは先の話です。イオシスは、▲を「問題なく使えるが、将来的に×になる可能性がある状態」と説明しています。2024年のKDDIの総務省向け資料も、販売業者は▲の端末が×になると網を使えなくなる可能性を説明して売ることが重要としています。
×になる割合について公的な数字は確認できませんでした。イオシスは、自店で×になった割合を2021年・2022年の2年分の集計で0.15%と公表し、0ではないとも書いています。一店舗の集計なので、一般的な確率として受け取らないでください。
イオシスの販売ページには、×になってもWi-Fiだけで使うなら影響を受けず使い続けられる、という記載もあります。通話や携帯回線の通信を使う予定なら、△を選ぶ前に、買う店の赤ロム保証の条件を見ておくと判断しやすくなります。
赤ロムとは?ネットワーク利用制限が×になった端末
総務省の携帯電話ポータルサイトは、盗難により不正に入手された等の理由でネットワーク利用制限がかかった端末を「赤ロム」と呼ばれる、と説明しています。SIMカードを差し込んでも、通話やデータ通信ができません。
赤ロムは確認サイトの判定名ではなく、×の状態を指して呼ばれる言葉です。イオシスも、×を「通称赤ロム」と説明しています。
赤ロム保証とは
赤ロム保証は、買った端末が赤ロムになったときに、中古販売店が付ける保証です。総務省のページによると、一般社団法人リユースモバイル・ジャパンは、赤ロムを購入してしまった場合に例外なく保証をつけることを推奨しています。
内容は店ごとに違います。例として、イオシスの「赤ロム永久保証」は、×になった場合に同等商品との交換か全額返金で対応するもので、保証書や付属品に欠品がないことが条件、ジャンク商品は対象外と書かれています。
保証があるかどうかだけで決めず、交換か返金か、対象外になる条件は何かを、買う店のページで確認してください。
赤ロムは解除できる?
ソフトバンクと楽天モバイルは、一度実施した利用制限は解除しないと公式ページに書いています。ドコモも制限した端末の解除はしないとしたうえで、代金債務の不履行で制限した端末に限り、未払い代金の全額の支払いをドコモが確認した翌々日中に解除の対象になるとしています。auのページには、解除の可否の記載が見当たりませんでした。
ドコモの例外で支払うのは、元の契約者の債務です。4社のページに、中古で買った人向けの解除手続きや、交換・返金の記載は見当たりませんでした。ドコモは、中古で買った人からの確認結果の問い合わせには答えられないとし、購入した店に聞くよう案内しています。買ったあとの対応は、買った店の保証しだいになります。
ネットワーク利用制限をキャリア別に確認する(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)
各社の確認サイトと判定の説明は、2026年10月30日に各社の公式ページと総務省のページで確認した内容です。会社ごとに、反映のタイミングや説明の細かさが違います。
ネットワーク利用制限チェッカーと公式の確認サイトの違い
「チェッカー」と呼ばれる民間のサイトもありますが、判定を出しているのは携帯会社です。この記事で書いた判定の意味、反映のタイミング、解除の扱いは、すべて各社の公式ページの説明です。
民間のサイトが何をもとに判定しているのか、情報がいつ更新されるのかは確認できていないため、確認の手段としては勧めません。
- ドコモ:「ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト」があります。支払い状況に応じて翌々日中に情報を反映し、時間がかかる場合もあります
- au:IMEI15桁を入力して調べます。確認できるのは前日時点の登録状況です。UQ mobileは別の確認サイトです
- ソフトバンク:確認ページがあり、説明ページには、表示が△や×のときに該当する可能性のある項目が挙げられています
- 楽天モバイル:確認ページがあり、分割支払金の支払い中は△、支払い完了が反映されて問題がなければ順次○になると説明しています
中古で買う前・売る前のネットワーク利用制限の確認
買う側は、調べた結果がその時点のものだと覚えておいてください。ドコモは、対象でないと確認できた端末でも、あとから不正に取得されたと分かれば制限がかかる場合があると説明しています。総務省の携帯電話ポータルサイトは、中古端末を買うときの確認点として、ネットワーク利用制限のほか、SIMロック、初期化、メーカー保証の残り、SIMカードのサイズを挙げています。
PRICE BASEオークションの出品者は運営のみで、個人の出品はありません。運営は掲載前にネットワーク利用制限の状態を確認し、制限が確認された端末は出品対象から除外します。商品説明に利用制限の項目がある出品では、入札前に○・△・×の表示を見てください。
購入後に赤ロム化が確認された場合は、取引メッセージから連絡し、端末を返送します。運営が確認したあとに返金し、交換には対応しません。確認の時点では分からない事情や、外部の判定の変動で、取引後に赤ロムになることがある、と利用規約にも書いています。
機種ごとの相場は、iPhone、Galaxy、Pixelの相場ページで見られます。
売る側では、判定で扱いが変わる場合があります。イオシスの買取ページでは、○は買取可能、△は減額または一部買取不可、ーは減額、×は買取不可と書かれています。一店舗の基準で、買取店ごとに違います。完済しているのに△のままのときは、専用窓口に問い合わせると変更できる場合があるとも書かれています。携帯会社の公式案内ではなく、イオシスの記載です。
売る前は、利用制限のほかに各種ロックの解除も必要です。「探す」をオフにできないときの対処と、売り先ごとの違いは、それぞれの記事で扱っています。
ネットワーク利用制限の確認に関するよくある質問
判定が反映されるまで、どのくらいかかる?
ドコモのFAQでは、新規契約・機種変更は購入の翌々日中、ドコモの分割払いは支払い完了が確認できた翌々日中です。auは確認前日時点の登録状況が見られます。楽天モバイルは、支払い完了が反映されたあと、問題がなければ順次○になります。いずれも時間がかかる場合があります。
×になった端末は、Wi-Fiなら使える?
イオシスの販売ページには、×になってもWi-Fi運用なら影響を受けず使い続けられると書かれています。携帯会社4社のページには、Wi-Fiでの利用に触れた記載は確認できませんでした。赤ロムの状態では、SIMカードを入れても通話やデータ通信はできません。
端末が手元にないとき、IMEIはどこで調べる?
Appleのヘルプには、購入時の箱のバーコード、Apple Accountのページの「デバイス」、同じApple Account(旧Apple ID)でサインインしている別のデバイスが載っています。Pixelは、箱やGoogleの「デバイスを探す」で確認できると案内されています。
手放す端末の判定を確かめ終えたら、売り先の候補のひとつにPRICE BASEの宅配買取があります。申し込みには本人確認書類が必要で、発送料・査定料・宅配キットはかかりません。