Androidスマホを売る前にすること|バックアップから初期化までの順番とGoogleアカウントの扱い

Androidスマホを売るときは、先にバックアップとおサイフケータイなどの手続きを済ませ、Googleアカウントを端末から削除してから、最後に初期化します。アカウントを付けたまま初期化すると、次に使う人がセットアップで前の持ち主のアカウント情報を求められ、端末を使えません。Googleの案内では、リセットは最長で1時間ほどかかることがあります。

Androidスマホを売る前にすること【全体の順番】

Androidは、同じ機能でもメーカーによって設定の経路が違います。この記事の操作の経路は、2026年10月30日にGoogle・Samsung・ソニーの公式サポートページで確認した手順です。Pixelの経路はGoogleのページが対象とするAndroid 14以上、Galaxyは「デバイス全体の初期化」の名称になるAndroid 14以降を前提にしています。メニューの名前は、メーカーとAndroidの版で変わります。経路を書くときは、Pixel、Galaxy、Xperiaと機種名を添えます。

順番の決め手は2つです。おサイフケータイの預け入れは旧端末でデータ通信できるうちに行うので、SIMカードを抜くのはその後です。Googleアカウントの削除は、初期化より前に済ませます。

手順やることこの順番にする理由
①バックアップGoogleアカウントなどにデータを保存する初期化でデータが消え、元に戻せないため
②おサイフケータイ・LINEサービスごとに預け入れや削除の手続きをする旧端末でデータ通信できるうちに行う必要があるため
③Googleアカウント端末からGoogleアカウントを削除する(GalaxyはSamsungアカウントも)付けたまま初期化すると、次の人が使えなくなるため
④SIMカード・SDカードどちらも抜いて手元に残すSIMカードは回線契約のものなので、渡さないため
⑤初期化設定アプリから出荷時設定にリセットするデータを消すのは、ほかの準備がすべて済んでからにするため
⑥確認チェックリストで状態を確かめる渡す前に、抜けがないかを見直すため

表に出てこないAQUOSなどのメーカーは、各メーカーのサポートサイトで機種ごとの手順を確認してください。iPhoneを売る場合は、iPhoneを売る前にすることの記事にまとめています。

Androidスマホを売る前にすること①バックアップとデータ移行

初期化をすると、写真やアプリなど端末のデータがすべて消え、元に戻せません。先に、パソコンや外部SDカード、クラウドなどへ、必要なデータを移しておきます。

Pixelの場合、Googleの案内では、「設定」>「Google」>「すべてのサービス」>「バックアップと復元」で「バックアップ」を選び、「今すぐバックアップ」を押します。アプリとアプリのデータ、通話履歴、連絡先、デバイスの設定、SMS・MMSが対象です。写真と動画は、Googleフォトで保存されます。

Googleアカウントでは、最大15GBまで無料でバックアップできます。アプリによっては、バックアップできない設定やデータもあります。

Pixelの場合、保存が終わると、選んだデータの種類の下に「ON」と表示されます。新しい端末への復元には24時間ほどかかることがあります。内容は、「Google サービス」>「バックアップ」>「バックアップの詳細」で見られます。

Galaxyの場合は、Samsungのサポートページでバックアップの手順を確認してください。どの機種でも、バックアップのデータを守るには、画面ロックをスワイプやSmart Lockではなく、PIN・パターン・パスワードにしておきます。

Androidスマホを売る前にすること②おサイフケータイ・LINEの引き継ぎ

おサイフケータイは、使っているサービスごとに手続きが必要です。フェリカネットワークスの案内は、機種変更で端末が新しくなるときの手続きとして書かれています。売ったあとも同じサービスを別の端末で使うなら、旧端末側の手続きを先に済ませます。

手続きの型は、サービスによって次の2つに分かれます。

  • 預け入れ型:旧端末の電子マネーなどのデータを事業者のサーバに一時的に預け、新しい端末で受け取ります。旧端末でデータ通信できる状態のうちに手続きします。
  • 削除・再設定型:旧端末から会員情報などのデータを削除し、新しい端末で設定し直します。

どのサービスがどちらの型かは、サービスごとの案内で確認してください。

「おサイフケータイ アプリ」で預ける場合は、旧端末でアプリを最新版に更新し、使っているサービスで「カードを預ける」を選びます。このとき表示されるGoogleアカウントを必ず控えてください。新しい端末では、同じGoogleアカウントで「Googleでログイン」して「受け取る」を選びます。Googleアカウントを削除する前に控えておくと迷いません。

Android 15以降では、残高のある交通系カードについて、初期化の前にバックアップするよう通知が出ることがあります。詳しくはウォレットの提供元に問い合わせてください。

LINEの引き継ぎは、LINEの公式ヘルプで手順を確認し、初期化の前に済ませてください。

Androidスマホを売る前にGoogleアカウントを削除する【手順③】

Googleアカウントを追加した端末は、出荷時設定にリセットしても、所有者のGoogleアカウントか画面ロックを知っている人しか使えません。Googleはこの仕組みを「デバイスの保護」と呼んでいます(Android 8.1以降)。

リセットしたあとのセットアップでこの情報を入力できないと、端末をまったく使用できません。無効にするには端末からGoogleアカウントを削除するので、初期化の前に削除しておきます。

Googleアカウントを追加済みの端末では、Find Hub(旧称の「デバイスを探す」)が自動でオンになっています。Googleの案内には、売る前にFind Hubをオフにする手順は書かれていません。アカウントを削除して初期化すれば、デバイスの保護は無効になります。

削除の前に、アカウント名とパスワードを確かめます。ユーザー名は設定の「アカウント」で見られ、パスワードは別のデバイスやパソコンで同じアカウントにログインして確かめます。パスワードを再設定したばかりなら、再設定から24時間たってからリセットしてください。

アカウントを端末から削除すると、メール・連絡先・設定など関連するデータも端末から削除されます。バックアップが済んでいることを確かめてから進めてください。

Pixelの場合:「パスワードとアカウント」から削除する

Pixelの場合の経路は、「設定」>「パスワードとアカウント」>「アカウント」で削除するアカウントを選び、「アカウントを削除」>「アカウントを削除」の順に進んで、「削除」で確定します。その端末で唯一のGoogleアカウントなら、パターン・PIN・パスワードの入力が必要です。

この手順の一部は、Android 14以上でのみ動作するとGoogleは案内しています。「パスワードとアカウント」が見当たらないときは、機種によって「ユーザーとアカウント」「パスワード、パスキー、自動入力」「パスワード、パスキー、アカウント」「アカウントを管理」のどれかの名前になっています。削除したら「アカウント」の画面を開き直し、Googleアカウントが残っていないかを見ます。

Galaxyの場合:GoogleアカウントとSamsungアカウントの両方をサインアウトする

Samsungの案内では、アカウントにサインインしたまま初期化すると、端末にロックがかかり、起動できなくなる恐れがあります。Galaxyでは、Googleアカウントに加えて、Samsungアカウントからもサインアウトしておきます。

Googleアカウントの経路は、Galaxyの場合「設定」>「アカウントとバックアップ」>「アカウントを管理」>「Googleアカウント」>「アカウントを削除」です。ポップアップでもう一度「アカウントを削除」を選びます。一覧から表示が消えれば、ログアウト完了です。この操作は端末からログアウトするもので、Googleアカウントそのものが消えるわけではありません。

Samsungアカウントの経路は、Galaxyの場合「設定」>「Samsungアカウント」(利用状況で名称が変わります)です。下へスクロールして「サインアウト」>「サインアウト」を選び、パスワードを入力して「OK」を押します。事前に、2段階認証の番号が使えるかを確かめてください。

サインアウトすると、Samsungアカウントを使っているサービスからもサインアウトされ、Samsung Findからも外れます。

Androidの初期化前にGoogleアカウントを外し忘れたとき

Galaxyで、Googleアカウントをサインアウトしないまま初期化すると、Googleアカウントのサインイン情報が端末に残る可能性があります。Samsungの案内では、その削除はGoogleに問い合わせるよう書かれています。

Pixelの場合、設定アプリからリセットできないときは、Googleアカウントの管理ページで「セキュリティ」>「お使いのデバイス」を開き、対象のデバイスのその他アイコンから「ログアウト」を選ぶ方法がGoogleのヘルプにあります。Googleのヘルプには、アカウントを削除するとバックアップも削除されるという注記があります。どの機種でも、初期化の前にアカウントを外しておくのが確実です。

Androidスマホを売る前の初期化のやり方

初期化(出荷時設定へのリセット)をすると、端末のデータがすべて消去されます。「フォーマット」や「ハードリセット」とも呼ばれます。バックアップ、おサイフケータイの手続き、アカウントの削除、SIMカードとSDカードを抜く作業が済んでから、最後に行います。

始める前に、70%以上まで充電し、Wi-Fiかモバイルネットワークにつなぎます。リセットは最長で1時間ほどかかることがあるので、途中で止めないでください。

Googleは、下取りを利用する場合は、設定アプリにある出荷時設定へのリセットのオプションを使うよう案内しています。売るときも、設定アプリから行うのが基本です。経路はメーカーで違うので、次の表で自分の機種を確かめてください。

機種設定アプリでの経路補足
Pixel「設定」>「システム」>「リセット オプション」>「すべてのデータを消去(出荷時リセット)」>「すべてのデータを消去」> 必要ならPINを入力して「すべてのデータを消去」完了したら再起動するオプションを選ぶ(Android 8.0以上)
Galaxy「設定」>「一般管理」>「リセット」>「デバイス全体の初期化」> 内容を確認して「リセット」>「全て削除」Android 13以下は「工場出荷状態に初期化」。画面ロックがあれば解除を求められる
Xperia 1 VII「設定」>「システム」>「リセット オプション」>「すべてのデータを消去(初期設定にリセット)」>「すべてのデータを消去」> 必要なら画面ロックを入力 >「すべてのデータを消去」Xperia 1 VIIのヘルプガイドの手順。リセットを中断しない

Xperiaでも機種で経路が違い、旧機種のXperia Ace(J3173)では「設定」>「システム」>「詳細設定」>「リセットオプション」から進みます。

AQUOSなどそのほかのメーカーは、各メーカーのサポートサイトで機種ごとの手順を確認してください。

初期化では、PIN・パターン・パスワードの入力を求められます。事前に思い出しておいてください。ロックを解除できない場合は、端末のデータを消去する必要があり、Find Hubからの消去か、ボタン操作で行います。

Androidの初期化の注意:SDカード・SIMカード・eSIMの扱い

SDカードは、先に抜いて手元に残します。Galaxyでは、取り外す前に必ずマウントを解除してください。解除せずに取り外すと、データが壊れたり、SDカードが使えなくなったりすることがあります。SDカードを暗号化したまま初期化した場合も、そのSDカードのデータは使えなくなります。

設定アプリからの初期化でSDカードのデータが消えるかどうかは、Google・Samsung・ソニーの確認したページには書かれていません。SDカードは手元に置いておくのが安全です。

SIMカードは回線契約のものなので、端末と一緒に渡さず、抜いておきます。Galaxyの場合、SIM取り出し用のピンをトレイの穴にまっすぐ差し込み、トレイが少し浮き出たら指で引き出します。マイクの穴などに誤って差すと故障の原因になります。

eSIMを使っているPixelでは、「設定」>「ネットワークとインターネット」>「モバイル ネットワーク」で対象のeSIMを選び、「eSIMを消去する」を選びます(Android 11以降)。消去したあとの回線契約の扱いは、Googleのページに書かれていません。新しい端末で同じ回線を使うなら、契約先に確認してください。

初期化できたか確認するには

初期化の前に、設定のアカウントの一覧にGoogleアカウントが残っていないことを確かめます。Galaxyでは、一覧から表示が消えていればログアウト完了です。

リセットが始まったら、完了するまで電源を切らず、操作せずに待ちます。Pixelの場合は、完了したあとに再起動するオプションを選びます。リセット後の画面の見え方は、メーカーと版で違うため、手元の機種のサポートページで確認してください。

Androidスマホを売る前に確認すること【チェックリスト】

項目確かめる場所正しい状態
バックアップPixelの場合「設定」>「Google」>「すべてのサービス」>「バックアップと復元」データの種類の下に「ON」と表示されている
おサイフケータイおサイフケータイ アプリと、使っているサービスの案内預け入れまたは削除の手続きが済んでいる
GoogleアカウントPixelは「設定」>「パスワードとアカウント」、Galaxyは「設定」>「アカウントとバックアップ」>「アカウントを管理」アカウントの一覧にGoogleアカウントが残っていない
Samsungアカウント(Galaxyのみ)Galaxyの「設定」>「Samsungアカウント」サインアウトが済んでいる
SIMカード・SDカード本体のトレイどちらも抜いて手元にある
画面ロックロック解除の画面PIN・パターン・パスワードを思い出せる
初期化機種ごとのリセットの経路設定アプリから実行し、中断せずに終えている

売り先を決める段階なら、機種ごとの中古の相場をまとめたGalaxyのページとPixelのページも見てみてください。

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