iPhoneを売る前にすること|バックアップから初期化までの順番と忘れやすい設定
最初にバックアップを取り、Apple Watchのペアリング解除とApple Accountのサインアウトを済ませ、初期化は最後に回します。売り先がどこでも、消去の前に済ませる作業は同じ順番です。先にiPhoneを消去して手放すと、Apple Watchは単体で消去してもアクティベーションロックが外れません。
iPhoneを売る前にすること【全体の順番】
初期化はやり直しがきかない作業なので、最後に置きます。その前に、データの退避と、Apple Accountや時計との結びつきの解除を済ませる、という考え方です。
操作の経路は、2026年10月28日にApple公式サポートページで確認したiOS 26以降の手順です。OSの更新で画面の名前が変わることがあるため、お使いのiOSの版もあわせて確かめてください。
| 順番 | やること | 終わった目印 |
|---|---|---|
| 1 | バックアップを取り、新しいiPhoneへデータを移す | 最後のバックアップの日時が今日になる |
| 2 | 「部品と修理の履歴」に「修理を完了」が出ていないか見る | 「修理を完了」の表示が無い |
| 3 | Apple Watchのペアリングを解除する | Apple Watchが工場出荷時の設定に戻る |
| 4 | 「探す」をオフにして、Apple Accountからサインアウトする | サインアウトの確認画面が終わる |
| 5 | SIMカードを抜き、eSIMの扱いを決める | 回線契約のSIMカードが手元にある |
| 6 | 「すべてのコンテンツと設定を消去」で初期化する | 「こんにちは」画面が出る |
このほかに、AppleCareに入っている場合は、解約するか新しい持ち主へ移行するかを決めておきます。売る前に、写真や連絡先を手作業で消すのは避けてください。iCloudにサインインしたまま消すと、iCloudのサーバと、同じ Apple Account でサインインしているほかの端末からも消えるためです。
iPhoneを売る前にすること①バックアップを取る
最初にやるのはバックアップです。消去すると端末上の写真や連絡先は消えるので、新しいiPhoneに移す元のデータを先に確保します。バックアップの方法は、iCloudのほか、Macまたはパソコンに取る方法もあります。
iCloudに取る場合は、Wi-Fiに接続して、「設定」>「[自分の名前]」>「iCloud」>「iCloudバックアップ」>「今すぐバックアップを作成」をタップします。終わるまでWi-Fiにつないだままにしてください。
終わったかどうかは、「今すぐバックアップを作成」の下に表示される、最後にバックアップした日時で確かめます。今日の日時になっていれば完了です。
容量が足りないという警告が出たときは、画面の案内に従ってiCloudストレージプランを上げる方法があります。プランのアップグレードは有料です。
新しいiPhoneへの引き継ぎは、いま使っているiPhoneがiOS 11以降なら、クイックスタートで自動的に転送できます。データが新しいiPhoneに移ったことを確かめてから、次の作業に進みます。
iPhoneを売る前にすること②Apple Watchのペアリングを解除する
Apple Watchをペアリングしているなら、iPhoneを消去する前に解除します。解除すると、Apple Watchは工場出荷時の設定に戻り、アクティベーションロックも外れます。
順番を守る理由は、iPhoneを手放したあとにあります。iPhoneが手元にない状態では、Apple Watch単体で消去はできても、アクティベーションロックは解除されません。
Apple WatchとiPhoneを近づけて、iPhoneの「Apple Watch」アプリを開きます。「マイウォッチ」タブ>「すべてのWatch」の順に進み、解除するWatchの横にある情報ボタンをタップして、「Apple Watchとのペアリングを解除」を選びます。
確認が出たら進みます。モバイルデータ通信プランがある場合は、維持するか削除するかを選びます。最後にApple Accountのパスワードを入力して「ペアリング解除」をタップすれば完了です。Apple Watchを使っていなければ、この作業は飛ばして構いません。
iPhoneを売る前にすること③「探す」をオフにしてApple Accountからサインアウトする
次に、Apple Account(旧Apple ID)からサインアウトします。iOS 26以降は、「設定」を開いて「[自分の名前]」をタップし、下にスクロールして「サインアウト」を選びます。
ここで「このiPhoneを消去」か「消去せずにサインアウト」を選ぶ画面が出ます。「消去せずにサインアウト」を選ぶと、連絡先・写真・パスワードなど、ほとんどのデータが端末に残るため、売る場合は選びません。確認が出たら「iCloudとストアからサインアウト」をタップします。どちらの場合も、最後は初期化の節の手順で「こんにちは」画面が出るところまで確かめます。
iOS 18以前は、「設定」>「[自分の名前]」>「サインアウト」の順に進み、Apple Accountのパスワードを入力して「オフにする」をタップします。
サインアウトの前に、「設定」>「[自分の名前]」>「iCloud」を開き、「iCloudに保存済み」の横のアイコンが緑になっているか確かめます。黄色や赤のときは、表示に従ってください。
「探す」は、iPhoneを消去するとアクティベーションロックとともにオフになります。ただ、「探す」が有効のままだと、消去のときにApple Accountとパスワードの入力を求められることがあります。他社製の携帯電話に切り替える場合は、iMessageの登録解除も必要です。
盗難デバイスの保護で「探す」をオフにできないとき
iOS 17.3以降の「盗難デバイスの保護」が有効な間は、「探す」を無効にできません。iPhoneを売却・譲渡・下取りに出す前に、この機能をオフにしておく必要があります。デフォルトで有効になっている場合があります。
オフにする経路は、「設定」>「Face IDとパスコード」(Touch IDの機種は「Touch IDとパスコード」)>パスコードを入力>「盗難デバイスの保護」です。
自宅や職場など、よく知っている場所以外でオフにしようとすると、1時間の待機時間が始まります。経過後にFace IDかTouch IDで、もう一度認証します。Apple Accountからのサインアウトも、同じ待機の対象です。売る前の作業は、自宅など普段いる場所で行うと待たずに済みます。
「セキュリティ継続が必要」を「常に」にしている場合は、自宅でも待機時間が必要になります。
iPhoneを売る前にすること④SIMカードを抜く・eSIMの扱いを決める
物理的なSIMカードは回線契約のものです。iPhoneと一緒に渡さず、抜いて手元に残します。SIMトレイの位置や開け方、SIMカードを使わない機種かどうかは機種によって違うので、お使いの機種で確かめてください。
eSIMを搭載したiPhoneを売る場合は、消去の途中で、デバイスとeSIMプロファイルを消去するかを確認する画面が出ます。ここでは消去する選択肢を選びます。Appleがそう案内しています。
SIMカードを使っていない場合も、新しい持ち主へのサービスの転送について、通信事業者に相談するようAppleは案内しています。各社の手続きの名前や手数料はここでは扱いません。
eSIMを残したまま初期化するとどうなるか
eSIMを残したまま消去した場合に何が起きるかは、Appleのページに明記がありません。売る場合は、消去する選択肢を選ぶようAppleが案内している、という点だけ押さえてください。
いまの回線を新しいiPhoneで使い続けるときは、eSIMをどう移すかを通信事業者に確認してから、初期化に進みます。
iPhoneを売る前の初期化のやり方
ここまで済んだら、最後に初期化します。「設定」>「一般」>「転送またはiPhoneをリセット」>「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。パスコードを求められたら入力し、「iPhoneを消去」をタップします。
この操作で、Apple Payのカード情報、写真、連絡先、音楽、アプリなど、端末上のデータが消えます。iCloud、iMessage、FaceTime、Game Centerなどもオフになります。一方で、iCloudに保存してあるコンテンツは削除されません。初期化は端末の中を消す操作で、iCloud側まで消すものではありません。
盗難デバイスの保護が有効なら、よく知っている場所以外では消去にFace IDかTouch IDの認証が必須です。消去が終わったら、Apple Accountの信頼できるデバイスのリストから、古いiPhoneを削除します。
初期化前にやることが済んでいるかの確かめ方
消去ボタンを押す前に、次の5つが済んでいるか見直します。
- 最後のバックアップの日時が今日になっている
- 新しいiPhoneにデータを移し終えている
- Apple Watchのペアリングを解除した
- Apple Accountからサインアウトした
- SIMカードを抜いた。eSIMは消去する選択肢を選ぶ
どれか一つでも欠けていたら、消去を始める前に戻って済ませます。
メルカリやオークションで売る前の初期化の注意
フリマアプリで売る場合も、オークションで売る場合も、売る相手が変わるだけで、Appleが案内する消去の手順は同じです。発送する端末は、消去が終わって「こんにちは」画面が出る状態にします。
手放したあとでも、iCloud.comの「デバイスを探す」から消去する方法はあります。ただ、手元にあるうちに済ませておくほうが確実です。出品ページの書き方や発送のルールは売り先ごとに違うため、ここでは扱いません。
iPhoneを売る前に確認すること【チェックリスト】
作業が終わった状態を、次の表で確かめます。消去の前に見る項目と、消去のあとに見る項目が混ざっています。
| 項目 | 確かめる場所 | 正しい状態 |
|---|---|---|
| バックアップ | 「設定」>「[自分の名前]」>「iCloud」>「iCloudバックアップ」 | 最後のバックアップが今日の日時 |
| iCloudの同期 | 「設定」>「[自分の名前]」>「iCloud」 | 「iCloudに保存済み」の横が緑 |
| 部品と修理の履歴 | 「設定」>「一般」>「情報」 | 「修理を完了」の表示が残っていない |
| バッテリー | 「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態」 | 最大容量とピークパフォーマンス性能を確認した |
| 消去後の画面 | 消去が終わったあとの起動画面 | 「こんにちは」画面が出る。「iPhoneは所有者にロックされています」は出ない |
「部品と修理の履歴」は、iOS 15.2以降で、修理の履歴がある場合だけ表示されます。純正部品・不明・未確認・中古などの表示があり、「修理を完了」は修理アシスタントでの修理がまだ終わっていない状態です。売却すると、新しい持ち主も修理履歴を確認できます。不明な部品があると下取り価格に影響する場合がある、とAppleは説明しています。
バッテリーは売る前に交換したほうがいいか
「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態」で、最大容量とピークパフォーマンス性能を確認できます。最大容量は、新品のときと比べた容量の基準です。
iPhone 14以前は、理想的な条件でフル充電サイクル500回のあとも本来の容量の80%を維持する設計です。iPhone 15は、同じく理想的な条件で1,000回のあとも80%を維持する設計です。
交換するかどうかは、交換にかかる費用と、交換で変わる査定額を比べて決めます。費用も査定額も端末と売り先で違うため、ここでは金額を示しません。
売り先をまだ決めていないなら、iPhoneの買取価格表で買取店とキャリア下取りの価格を比べられます。中古で売られている価格は、iPhoneの中古相場一覧で機種ごとに確認できます。
宅配買取で売るなら、PRICE BASEは発送料・査定料・宅配キットが無料です。ここまでの準備を終えたiPhoneを、届いた宅配キットに入れて送れます。